勉強に遊びに飲み会に、学生時代は何かとお金がかかります。
だからといって社会人のようにお給料が出るわけではありませんから、たとえアルバイトをしていても、首が回らなくなることは多々ありますよね。
そんなとき浮かぶのが、どうにかして「お金を借りる」という選択肢ではないでしょうか。
お金がないことを理由に、今しかできない経験を逃してしまうのはもったいないことですよね。
学生がお金を借りるための方法は、大きく分けて4つあります。
・親・家族
・奨学金
・カードローン
・学生ローン
これらの方法であれば、収入の少ない学生でも、いや学生に限らず、お金を借りられる可能性があるのです。
学生にもできる資金調達法を1つずつご紹介していきます。
一番のオススメは親・家族から借りること
学生がお金を借りるための方法として、もっともオススメなのは親や家族から借りることです。
身内であれば、金融機関とちがって利息がつくこともありませんし、万が一返済が遅れたとしても、ペナルティがとられることはまずないでしょう。
また、友人を頼って関係にヒビが入る恐れに比べれば、親に頭を下げることはそう難しくないと考えられます。
家族にお金を借りる際には、目的や返済期日をしっかり伝えるようにしましょう。
ただ漠然と「お金いるから、貸して」と言われるより、
「資格の取得に必要だから、3万円貸してほしい。来月バイトの給料が出たら必ず返します」
などと頼まれた方が、家族も快く貸してくれるはずです。
奨学金は学生の特権!
学生ならおそらく誰もが耳にしたことのある単語、「奨学金」。
存在は知っているけれど利用を考えたこともなかった、という人もいるのではないでしょうか。
奨学金とは、大学や専門学校に通う人を対象に実施されている貸付制度のことです。
利用者の家庭の経済事情によっては、給付型や利子型の奨学金を受けることもできるため、数ある借入方法の中でもかなり良心的な制度だといえます。
有利子の場合でも、その金利はわずか年0.01%~0.23%程度なので、民間のローンに比べると圧倒的な低金利で借り入れることができるのです。
ちなみに、この次の見出しで紹介するカードローン(大手消費者金融)の平均上限金利は、年18.0%。
奨学金の年0.23%という金利と比べると、およそ9倍近くも高く設定されていることがわかりますね。
金利にこれほどまでの差が出てくると、返済時に発生する利息にも大きく影響してきます。
もちろん借りないに越したことはないのですが、奨学金は学生にしか使えない特権です。
未成年でも大学や専門学校の入学時から借りることができますし、使途は自由なので、学費だけではなく生活費や交際費に充てることも可能なのです。
ただし、奨学生に採用されるためには、家計や学力基準といった条件を満たさなければなりません。
よって、極端に学力が低かったり、家庭が裕福である場合は不採用になってしまう可能性も。
また、緊急の場合(親の他界など)を除き、申込みは指定の期間に行う必要があります。
ですから、急にお金が必要になったからといって奨学金をアテにすることはできません。
奨学金を元々利用していた場合は頼れる資金源になりますが、急ぎで借入したい場合にはあまり向かない方法です。
利便性が高いのはカードローン
借入までのスピードがもっとも早いのはカードローンです。
カードローンとは、限度額の枠内であれば、何度でもお金の貸し借りをくり返すことのできるサービスのこと。
コンビニATMや、手持ちの預金口座を使って借入・返済ができるため、利便性がとても高くなっています。
学生は申し込めないのでは……と思っている人もいるかもしれませんが、20歳以上で安定収入を得ていれば、学生でも問題なくカードローンを利用することができます。
収入源はアルバイトでもOKですが、「安定・継続していること」が重視されるため、単発ではなく長期のアルバイトをしていることが理想ですね。
また、未成年の契約もできませんので注意してください。
カードローンは担保・保証人不要で借りられるため、親にいっさいバレることなく利用することが可能です。
家族と同居している場合でも、自宅への郵送物をなくすために無人契約機で契約を行い、利用明細をうっかり見られたりしない限り、利用がバレることはまずありません。
ただし、返済が遅れると有無を言わさず自宅に督促状が届きますので、くれぐれも延滞しないように気をつけてくださいね。
そんなカードローンのデメリットは、とにかく金利が高いこと。
先ほども少し触れた通り、大手消費者金融の平均上限金利は年18.0%、銀行カードローンでも年14.0%~15.0%という高さに設定されているのです。
短期の少額借入であればそれほど気にする必要はありませんが、返済期間が長引きそうな場合は慎重に検討してください。
多少金利が高くても、とにかく利便性とスピード重視で借りたい!という人には、カードローンがオススメです。
学生ローンはメリットが少ない
学生向けのローン商品、「学生ローン」をご存知ですか?
学生ローンの内容はカードローンとよく似ていますが、いくつか相違点もあります。
まず似ている点としては、その金利が挙げられます。
学生ローンの上限金利は、年16.5%~17.0%程度。
消費者金融よりもわずかに低いとはいえ、あまり変わらない高さです。
また、消費者金融と同じ「貸金業法」という法律の対象になるため、借入できる上限金額も消費者金融と変わりません。
年収の3分の1まで、たとえば月収5万円×12で年収が60万円の場合、借入できるのは多くても30万円となるわけです。
反対に相違点として挙げられるのは、その利便性です。
カードローンはコンビニATMなどを使って借入・返済ができるのに対し、学生ローンの大部分は店頭での手渡し、もしくは銀行振込となっています。
そのうえ、多くの学生ローンの店舗は東京にしかないため、その他の地域に住む学生は出向くことができません。
さらに、カードローンのように借入をくり返せないというデメリットもあります。
追加融資を希望する場合、その都度ローン会社に連絡しなければならないため、少し不便さを感じる部分もあるでしょう。
これらより、金利が若干優遇されるという点以外では、学生ローンを使うメリットはあまりないといえます。
「学生ローン」と銘打たれてはいるものの、実際は消費者金融のキャッシングと何ら変わらず、同じく学生向け制度の奨学金とはまったくの別物なのです。
どうせ借りるのであれば、申し込み方法やサービス内容もカードローンの方が充実しているのでオススメです。
「借りるより稼ぐ」が大原則
学生がお金を借りるための方法を紹介してきましたが、ここで大前提である事実を確認してみましょう。
お金は、「借りるより稼ぐ」というのが基本だということです。
特に、勉強が本分であるうえ収入も少ない学生は、お金を借りないに越したことはないのです。
資格取得や参考書の購入、サークルの合宿に新作コスメ。
欲しいもの、やりたいことが尽きない気持ちはよくわかりますし、そのためにはお金が必要となりますよね。
ですが、安易な気持ちで「借りる」という選択肢を選ばないようにしてください。
お金を理由にやりたいことをあきらめる必要は全くありませんが、まず借りるのではなく、自力で稼いでなんとかならないかを考えてみましょう。
普段のバイトに加え、単発の日雇いアルバイトに申し込んでもいいでしょう。
給料が日払いや週払いのバイトもたくさんありますから、すぐに現金が必要な場合でも対応することは可能です。
また、いらなくなった服やCD、本などを売ってお金をつくるのも一つの手です。
オークションやフリマアプリを活用すれば、なかなかの高値で売れることもありますよ。
眠っているモノたちを引っ張り出して、出品してみるのもいいかもしれません。
「足りなくなったら借りる」という癖が一度ついてしまうと、なかなか抜け出すことができません。
今後借金で苦しまないためにも、基本的に「足りなければ稼ぐ!」という気持ちで生活するようにしましょう。